試験概要


「中検」とは?

日本の学習者を対象とした試験

受験資格に制限はありませんが,出題は主に日本語を母語とする中国語学習者を対象としています。漢字文化圏に属する日本には中国語の「読解能力」を高める漢字・漢語語彙がすでに存在します。幼時より漢字・漢語語彙に親しんでいる日本人にとって,この知識は重要な役割を果たします。中検はこれらを前提として出題し,運用能力を判定します。

伝統と実績の資格試験

「中検」は,1981年の第1回試験実施から,すでに40年以上の伝統と実績があります。現在,累計受験者数は120万人を超え,中国語運用能力の客観的判定基準として,確かな社会的評価を得ています。

大学や就職先で優遇

「中検」は,社会的評価も定まっていることから,大学では単位認定や交換留学などの選抜基準など,企業では採用条件や人事評価など,学習成果の判定に幅広く活用されています。

通訳案内士試験・外国語筆記試験の免除

日本政府観光局(JNTO)が実施する国家資格「通訳案内士試験」で1級合格者には外国語筆記試験が免除されます。

「中検」は,「中国語検定試験」の略称です。
他の資格試験と同じく,「中国語検定試験」も「中検」という略称で親しまれています。

※「中検」は日本中国語検定協会の登録商標です。

「中検」はどんな試験?

学習レベルに応じて6つの級を設定しています。

準4級 4級 3級 2級 準1級 1級

各級のレベルや学習時間の目安は,認定基準・出題内容をご参照ください。

読む・聞く・話す・書く 4技能習得のために

 外国語学習では「読む」「聞く」「話す」「書く」能力,いわゆる4技能の習得が求められますが,外国語を運用するためには,実は4技能だけでは足りません。母語と外国語との関係を処理する能力,すなわち「訳す」能力を必要とします。
 「訳す」能力は,外国語の学習には欠かせません。なぜなら母語の経験がもとになるためです。例えば,当然のことですが,母語で話す場合,相手のことを考え,ことばを選んでコミュニケーションを図ります。外国語ではどうでしょうか。何を伝えたいのか,自分の気持ちをぴったりと表現することばはどれか,まず母語との対応関係を考えるはずです。これが「訳す」能力です。「読む」「聞く」「話す」「書く」能力は,いずれも「訳す」能力を介して成り立っているのです。
 中検は,学習者の中国語能力をより正確にはかるため,中国語だけでなく,この「訳す」能力も重視します。

出題に対するこだわり

 「中検」の出題は,「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能のバランスに加えて,「訳す」能力,また,漢字文化圏に属する日本人に対する配慮など,外国語学習と運用のプロセスを分析し,より科学的に設計されています。
 すべての級にリスニング試験と筆記試験を課し,その中で中国語→日本語,日本語→中国語への翻訳を課しています。

試験問題を公開

 「中検」は,一次試験の問題冊子持ち帰りを認めています。また,試験終了後には解答とともにホームページに公開しています。 中国語の能力をはかるだけでなく,学習手段としても十分に活用することができます。

※試験日翌日発行の「解答・解説」(有料)は出題内容を懇切丁寧に解説しています。

日程

試験日 申込期間
3月 第4日曜日    1/15 ~ 2/15
6月    4/15 ~ 5/15
11月    9/15 ~ 10/15
  • 申込締切日が土・日・祝日の場合は,翌営業日を締切日とします。
    インターネットの申込期間はトップページをご参照ください。
  • 1級は年1回11月に実施します。
  • 準1級・1級のみ二次試験を実施します。(対象:一次試験合格者及び一次試験免除者)

二次試験概要

対応表

他の資格試験との難易度対応表です。試験の目的も出題形式も異なるため厳密な比較はできませんが,およその目安を記します。