合格者の声


中検2級に合格して

関東学院大学人間共生学部コミュニケーション学科 渡邊 智子

私は大学2年生の秋にはじめて中国語に出会いました。中国語の魅力に引き込まれ,1年半という短い期間ですが,中検2級に合格できたのは以下のことによると思います。
まず初めに学習法ですが,一番有効的だったと思うのは中検の過去問を繰り返し解いていくことです。具体的には過去問を10回分,分からない問題や単語は1つもないようにしてから受験をしました。どの過去問を解いても満点が取れるように繰り返し勉強することが大切だと思います。毎回の受験目標に向け,学習計画を予め立てることも大切だと考え,毎朝,その日の勉強範囲を決め学習意欲の持続に心がけていきました。
次に,中国人と積極的に交流したことだと思います。私は自分の中国語は下手で恥ずかしいと思っていましたが,恥ずかしいと思っていると,いつまでたっても成長することができないと気付きました。中国語を学ばなければ分からなかった中国の良さや中国人の優しさにふれることができました。
最後ですが,中国語を学ぶ楽しさを教えていただいた先生の存在です。中国語学習を通じて,挑戦する勇気の大切さも教えていただきました。学外の中国語弁論大会では自分よりもレベルの高い人を見て刺激を受けることができ,中国語作文コンクールでは「なぜ中国語を勉強するのかを自身に問いかけ,夢を明確にしていくこと」ができました。中国語を学ぶ中で思うように進まず苦しい時,いつも私の背中を押してくださった先生がいたことが,私の自信につながっていきました。
私は将来日中友好の人材となってすべての方に恩返しをしたいと思っています。感謝!

 

私の中国語学習方法

専修大学2年 相澤 友紀

大学入学後に中国語の勉強を開始し,2018年11月の試験で3級を受験しましたが,リスニングが全く聞き取れず不合格になってしまいました。
そこでリスニングの力を高めようと,中国語の歌を聴いたり,色々試しました。一番効果を感じたのは「Netflix」で中国のドラマを中国語の音声と中国語の字幕で見ることでした。内容のわかりやすい日本作品のリメイク版から見始め,1話ごとあらかじめ日本語で内容を理解した後,ひたすら中国語の字幕と音声で見続けました。さらに,自分もブツブツとセリフを追いかけながら声に出してみると,自然と中国語のリズムや声調が身についた気がします。バラエティなども中国の番組は字幕がついていることが多いので,楽しみながら勉強しました。
その後大学の春休みを1か月利用して北京に留学しました。授業も日常会話も話すスピードが速くて聞き取れずとても苦労しましたが,中国の文化に触れることができてとてもいい経験でした。
そして2019年6月の試験で3級にリトライし,あんなに聞き取れなかったリスニングがスラスラ入ってくるようになりました。全文聞き取れなくても,ドラマを見ていたお陰で自分が知っている単語の数も増え,聞き取れた単語を繋ぎ合わせて内容を推測することができるようになりました。
これからも日々勉強を続け,次の試験で2級に挑戦し,身につけた語学力を,自分の生活の中で生かしていきたいです。

 

中検2級に合格して

歯科医院開業 S

この度8回目の挑戦で中検2級に合格することができました。
本来の目標は「50歳までに合格」だったのですが,どうしても筆記試験にしか合格できないことが4回も続きました。思考能力が低下しないうちに,リスニング試験に合格するにはどうすればよいか。フェイスブックなどで知り合った中国語に詳しい方からのアドバイスを仰ぎながらも独学を貫いて参りました。
まずは,中検2級リスニング試験の過去問,HSK5級の長文問題の朗読CD,中国語ジャーナルの付録CDなどをカーオーディオにどんどん録音し,通勤中往復の自動車の中で毎日ひたすら聞きつづけました。お昼休みは昼食をとりながら中国語関連のユーチューブ鑑賞。休日を自宅で過ごす時は,実力養成通信添削講座2級挑戦コースのやり直しをしました。そうするうちに,ある程度のスピードの会話でも内容が理解できるようになってきました。
では,なぜそこまで中国語を勉強し続けようと思ったのか。
私は普段,歯科医師として日々患者様に接しておりますが,この10年ぐらい中国人の患者様が来られることが増えてきました。中には日本語が全く分からない方も来られるので,状況をお尋ねする際に簡単な片言を使い出したことがきっかけとなりました。そのうち自分の語学能力も知りたくなり英語に英検があるのなら中検もある筈だと思い調べたところ,貴会で検定を行っておられることを知り受験を決意しました。
今から6年前の検定3級を取得した年に,医学交流で上海に渡航する機会があり現地の先生方の前で簡単な中国語の自己紹介を行ったところ,お褒めをいただけたこともモチベーション向上につながっています。そこから何度か訪中していたある時,歯科大学の付属病院の院長先生から日本人の歯科医師として少し病院で働かないかと勧められました。
実際はかなり躊躇しましたが,なかなかこのようなチャンスは滅多にないと考え,現地での就業許可証の取得に係る手続きを始めました。
そしてこの度,遂に中検2級の合格証を手にすると同時に上海の同済大学附属口腔医学院で日本人として歯科診療が行える就業許可証の取得に至りました。

 

30歳からの中国語

準1級合格 株式会社ADEKA 遠藤 倫生

私は,30歳になるまで人生で一度も日本から出たことがなく,特に外国に強い興味を持つことなく生きてきました。しかし,仕事で中国絡みの案件に携わるようになってから中国に興味を持つようになり,中国語学習を始めました。すると,みるみるうちに中国語の魅力にハマっていきました。その後,会社にて,若手を対象とした海外研修制度を利用し,約半年間上海で過ごすという経験もでき,ますます中国語,そして中国という国に惹かれていきました。そして,中国語学習を開始してから1年10か月後である2019年4月,難関である中検準1級に合格することができました。
中検準1級へ向けた学習においては,『合格奪取! 中国語検定準1級・1級トレーニングブック 一次筆記問題編』(アスク出版),そして中検準1級の過去問を研究することが役立ったと感じています。中検はリスニングや長文の内容が興味深いものが多く,過去問に取り組むのが非常に楽しかったです。今回,準1級に合格はしましたが,まだ解いていない準1級の過去問はどんどん解いていこうと思っています。私にとって,1級はまだまだ遠い目標ではありますが,1級合格を目指してこれから更に中国語力を磨いていくつもりです。

忘れられない誉め言葉

與儀 真里奈

私は,大学2年生の時に受けた中国語の講義で言われた誉め言葉がうれしくて今でも忘れられません。まず,私が中国語を勉強するきっかけからお話します。
この文章をご覧になっている皆様の中国語を学ぶきっかけとなったものは何ですか。大学での第二外国語選択だとか,仕事の赴任先が中国だからだとか,中華料理を毎日食べても飽きないほど好きだからだとか色々あると思います。
私の場合は,小学生の頃に見た台湾ドラマです。私は小学生の頃,テレビを見ながら宿題をするのが日課でした。本当は,勉強をする時はテレビを消した方が良いのですが・・・哈哈哈。このあまり良いとは言えない習慣が,「中国語を学びたい」という意欲に繋がりました。
小学4年生の頃,学校から帰ってテレビをつけると,たまたま台湾ドラマの『流星花園〜花より男子』が放送されていました。ドラマの内容がコミカルで面白く,登場人物の性格がそれぞれ個性的だったので,すぐにそのドラマに夢中になりました。それから,毎週そのドラマを見ているうちに主題歌の『心ならずも/清非得已』という曲が好きになりました。「この歌の意味は何だろう?」「歌詞カードは中国語で書かれているなあ,中国語って面白そうだなあ」などの好奇心から中国語に対する興味が生まれました。しかし,当時は中国語を本格的に学習するには至りませんでした。
本格的に中国語の勉強を始めたのは,高校2年生の4月です。きっかけとなったのは,ある一冊の本でした。その本は『中検4級3級徹底攻略中国語単語2000』です。私はこれを学校帰りに立ち寄った本屋さんで購入しました。私はその本を見つけた時,初めて中国語検定というものがあるということを知りました。それまでは,中国語の検定の存在を知らなかったのです。それから,検定を取得するのなら履歴書に書けるレベルに合格したいと思い,中国語検定3級の問題集を購入しました。その問題集に掲載されている中国語検定3級の認定基準「一般大学の第二外国語における第二年度履修程度」を見て,私は「高校生で中国語検定3級に合格すればきっと地元の新聞に掲載されて,担任の先生から褒められるかもしれない」と思いました。私は当時,友達が少なく,ちょっと変わった子として周りから見られていましたので,誰かから褒められたいという気持ちが強かったのです。中国語検定3級は3回受験して,3度目の受験で合格しました。高校生のうちに合格するという目標は達成できましたが,地元の新聞に載ることはなかったです。因みに,高校生の頃は独学で中国語を勉強していました。独学で勉強することの一番の楽しみは,自分が覚えやすい勉強方法を考えながら学習することです。例えば,テキストを見ながら問題を作ったり,ディクテーションをしてみたりします。
大学の第二外国語ではもちろん中国語を選択しました。大学2年生の中国語の講義ですごくうれしいことがありました。それは,暗唱テストで「発音がきれいでびっくりした」と先生から褒めてもらったことです。その褒められたフレーズは,“我从来没吃過好吃的菜”です。なぜ卒業した今でも覚えているのか不思議ですが,多分私はそれくらいうれしかったのだと思います。何かでつまずいたり,くじけそうになった時は先生からその言葉を言われた瞬間を想い出して励みにしようと思います。

生活のリズムを変えて3級合格

大田 攻

70歳を目前に何としても3級を成就したいものと一念発起し,方策を練ることと致しました。準4級,4級と順調にクリアーしてきましたが,3級の壁は私には思いの外高いものだと実感しました。
振り返ってみますと私と中国語との出会いは前職場で中国人研修生を雇用し,彼らと直接接する機会に遭遇したことであります。私の長男と同世代の子が親元を離れ3年間の研修生活を異国の地で過ごすことに他人事とは思えぬ感情を持ったものです。たまたま,彼らを指導教育する立場にいた私は機会あるごとに彼らに接してきました。いかんせん中国語といえば「ニイハオ」と「シエシエ」くらいしか知識はなかった私,彼らとの移動中,あるいは業務上の伝達等が生じたとき常に感じていたことですが,こちらの意図する事や意思がほとんど伝わっていかないことにじれったさを感じていたものであります。また移動中の車中で彼らが交わす中国語での会話を傍らで聞いていて,私にはもちろん,まったく通じるものでなく,会話の中に入れない「もやもや」を感じていたものであります。「何とかこちらの思いの一端くらいは伝えられないものか」と切に感じるようになり,彼らとの距離を縮めるには,こちらから歩み寄る,つまりこちらが中国語を学ぶことも一つの方法ではないかとの思いに到達したのであります。早速書店で中国語の入門書を買い求め独学で勉強を始めた次第です。その後定年を迎え,たまたま縁があり中国人研修生を扱う団体にお世話になり,これを機会に本格的に中国語を学ぶ決心をしたものです。「職場で中国人の生の声が聴かれる」ことの喜びを感じたものです。
さて,冒頭の3級の壁を打破するために私の採った方策は「生活のリズムの主体を中国語漬け」に変えることでした。具体的な方策,その1,朝晩の車での通勤時間(片道45分)にカセットを繰り返し聞く。その2,朝食の段どり(料理は妻),夕食後の皿洗い時にリスニングの問題を聞く(約40分)。その3,問題集を常に携帯し寸暇を惜しみ読む。その4,リスニング問題の解答を暗記し筆記問題の答えをも暗記する・・・2種類の問題集を毎日必ず2時間勉強。
このような手法で私は中国語の勉強を生活の一番に位置づけし,70歳での3級合格は叶いませんでしたが,71歳3か月にして3級を取得しました。
現在も時々職場を訪ね,要請があれば中国人研修生に日本語はもちろん日本の文化や生活習慣などについて教える機会があります。3級を取得したことにより,何とかこちらの意思が伝わるようになったと自負しております。中国語を勉強するようになって,益々中国語の奥の深さ,漢字文化の広さを痛感しており,中国語の勉強はまだまだ緒についたばかりと思っています。
私の書斎もこれを機会に,これまで集めた中国関連のグッズ(多少の書,絵あり)で模様替えし,時々二胡のCDを聴き中国関連の書物,そして叶わぬかもしれませんが中国語検定2級への挑戦を始めたところであります。4字熟語,3字熟語・・・・・・と際限なく広がる中国語にどこまで自分が挑戦できるか,自分を試してみたいと思っております。

根性

中小原 里奈

私は,中国語を学び始めて半年で3級に合格しました。これは自慢でも何でもありません。誰でも,根性さえあれば,3級は合格できるということを実証しているのです。
勉強を始めた頃は,リスニングは全くと言っていいほど聞き取れず,私はとても悔しい思いで毎日を過ごしていました。
ある日,どうしたら聞き取れるようになるのか先生に尋ねてみました。すると,「毎日,同じテープでも良いから,テープがすり切れるくらい中国語を聞きなさい。」というアドバイスをいただきました。それから,先生のおっしゃるとおりに,毎日同じテープを朝,昼,晩,テレビを見ている時も,食事をしている時も,また入浴している時でさえ流していました。それを,1か月1日も欠かさずに続けていました。
すると,ある日突然,中国語が日本語のように聞き取れるようになりました。それからというもの,他のテープを聴いても,わからない単語以外は何とか聞き取れるようになりました。
私が皆さんに伝えたいことは,「できない」,「わからない」くらいのことで,すぐにあきらめてはいけないということです。誰にでも,大きな壁にぶち当たることがあります。そこで,「負けないぞ」という強い意志と燃え上がる根性があれば必ずや,壁を乗り越えることができるでしょう。

古稀を前に中検2級に合格

北川 幹雄

65才で退社したとき,折よく自宅近くで始まった中国語入門講座に参加することができました。講座は月2回しかなかったので,毎日,NHKラジオ講座を聴き始めました。最初は初級を聴き,やがて中級を聴くようになり,しばらくして週1回は中国語中級教室に通うことにしました。その後,力試しに中検3級を受けてみたところ,高得点で合格しました。中国語を始めて2年9か月でした。望外の結果に次は2級取得を目指して学習を始めました。
ところが2級の壁は厚いものでした。中国語教室で先生から様々な説明を聞き,トレーニングブックで文法・語句を学習し,日文中訳を繰り返し練習しているうちに何とか筆記試験は合格点が取れるようになりました。しかし,リスニングは合格点が取れません。特に長文のリスニングが苦手でした。
リスニング練習は「トレーニングブック」「読本『聴読』」「過去問」を3点セットにして繰り返し聴くという方法でした。100回を目標に毎日聴きましたが,なかなか上達しません。そこで“听写”に取り組みました。確かに“听写”はいい,聴きとれていない所がよくわかる。しかし,中国語のスピードが速くなってくると“听写”の限界を感じました。
次に「音読」に取り組みました。音読学習は毎日,3点セットの1日分を1回目はCDを聴き,2回目はCDと一緒に音読し,3・4回目はまた聴くか音読するという要領です。時には別に何回も音読します。中国語のスピードが速くなると,ピンインをよく確認し,別に練習してからでないとCDについていけないからです。音読していると,中国語の語句の使い方,よくある言い回しにも気がつくようになります。音読練習は1日2時間から3時間,1年ほど続けました。
いい文章,気に入った話は何度音読しても飽きません。しかし,いつまで続けたらいいのだろうかと思いはじめたある日,毎回挑戦している過去問で突然合格点が取れたのです。別の過去問をやってみるとやはり合格点でした。中検2級を受験することにしました。筆記試験はぎりぎりでしたが,リスニングは80点で合格でした。3級取得から2年,過去問は12回分をやっていました。
2級取得後は聴力アップや会話力アップのための学習を続けていましたが,70歳の誕生日が過ぎて,寄る年波に負けそうな中,現在は中検の「次」を目指して準備をすすめる毎日を送っています。

中国語学習のミソ

山田 平

中国語の習熟度を測る物差しとして,「成語」と「発音の正確さ」があると感じている。中国語では,日本で言うところの四字熟語やことわざが,会話でも多く用いられる。日本語の日常会話で四字熟語やことわざを多用すると,学があるところを周りに見せつけてやろうという,どこか嫌味な感じがあるが,中国語においては生活の中で用いられるものがとても多いため,それほど嫌味な感じはない。「莫名其妙」や「順其自然」はその典型であろうか。
また,中国語母語話者は,正確でない発音で中国語を話されることを嫌うことが多い。他の外国語と比較しても,中国語の発音の難易度は高いが,彼らの目は厳しい。「そんなに汚い発音なら話さなくて結構!」と思う者も少なくない。中国語の非母語話者である私たちの中国語を,現地で受け入れてもらうためには,正確な発音で話し,更に,欲を言えば成語を上手に使いこなすことが要求される。
私事ではあるが,台湾へ1年間交換留学をした際に,これらのことを強く感じた。留学前に自分の中国語を日常会話に不自由しないレベルにまで上げたうえで,最初にぶつかった壁が成語である。最初は相手が使う成語とおぼしき言葉が何を言わんとしているかが理解できず苦しんだ。しかし,学習が進んで次第に理解できるようになり,更に自分もある程度使いこなせるようになると,少ない文字数で言いたいことを表現できる便利なものだと感じるようになった。その壁にぶつかって以来,中国語を聴く時や読む時には成語に注意する癖がついた。ノート代わりに作った成語だけの暗記カードも,数か月でいっぱいになった。日常生活で接する成語の数が多い証拠である。
発音においての難しさも,留学中に改めて実感した。anとangの違いや,zhi、chi、shiの正確な発音など,母語話者は常に私たち学習者の発音に目を光らせている。これらが全体的に正確でないと,彼らのイライラが募り,“我聴不憧ni在説什麼!”とつき返されてしまうことになる。「通じればいい」という正論はなかなか聞いてもらえず,日々の意思疎通に苦労する留学生を多く見た。また,母語話者からの「日本人の中国語の発音はひどい」というクレームも多く耳にした。中国語学習において発音に重きを置くことは,単なる「ネイティブ気取り」ではなく,彼らとの円滑な意思疎通において不可欠なことである。
帰国後に受験した中検2級の試験問題にも,成語が関係した問題があった。中国語検定においても,成語は2級以上において求められる能力の一つなのであろう。幸いにも,私は成語の重要性を留学中に叩き込まれていたため,この配点は取りこぼしなく,結果的に合格できた。留学先で学んだことが間違っていなかったことを,試験問題を通して感じることができた。日本における中国語学習では,成語やその重要性に触れる機会は決して多くないが,それらに加えて正確な発音を意識して学習することで,中国語をきちんと習得できるのではないかと考える。

中国語の道,なお険し

多田 州一

中国語は15年かかる。
これは,日本中国語検定協会の上野惠司理事長のおことばである。
わたしも中国語をすでに15年間勉強している。大学の選択中国語を履修したのがそもそもの始まりだが,その後も各種の検定試験やコンテストへの参加,あるいは中国滞在を通じて,ずっと中国語の勉強を続けてきた。
そんなわけで,中国語はいまやわたしにとって唯一の特技(?)となっているのだが,こんなに長く中国語の勉強を続けてきた人も周りにあまりいないせいか,地元では多少知られるようになってきている。
だが,実のところ,自分ではまだ「道半ば」であると感じている。中検でいうと,先日の試験では,数年ぶりに準1級の資格を更新したが,残念ながら決して楽勝といえる結果ではなかった。歯ごたえのある問題に接し,中国語の奥深さをあらためて思い知らされたのであった。
とはいえ,ここまで続けてくる道のりも,決して平坦なものではなかった。
当初は,発音はもとより,なにもかもが難しく感じられ,授業では一応合格点は取っていたものの,実践的な会話などまったくできなかった。それどころか,「君の中国語はさっぱりわからない」とか,「かれ(友人)のほうが上手だ」と中国人に言われてしまい,落ちこんだことを覚えている。
しかし,比較的早い段階での訪中が実現し,現地の友人を得たことが,わたしの人生の転機となった。言うならば,中国人との意思疎通を円滑なものにしたいという強い願望が生じたゆえに,長い時間をかけて「中国語力」を磨いてきたのである。
そのわたしが言えることは,外国語(中国語)を習得するには,「興味ないし情熱をもって楽しく勉強する」のはもちろんのことだが,同時に「少々の苦労にもめげない心」と「あきらめないで続ける気概」が必要である。
いま,わたしは中国の大学で教鞭をとり,日本語専攻の若者たちに,日本語と日本文化を教えている。授業中,基本的には日本語を使うことにしているが,必要に応じて中国語も併用する。中国語はわたしの仕事にとって,すでに欠くことのできない道具となっており,日中友好の促進にも大きく役立っている(ことだろう)。
他方,自分自身が中国語をさらに理解し,その運用能力高める努力をしていくことで,教え子たちに質の高い語学教育を提供していきたいと思っている。そのためには,今後,1級という最高峰を目指したいところだが,現時点では頂上など見えるはずもなく,依然として険しい山道の途上にある。
わたしの挑戦はこれからも続く。



Page Top