理事長挨拶



いっそう公正で信頼性の高い
検定試験の実施を目指して

 言うまでもないことですが,国と国との交流を深め,友好を促進していくうえで最も大切なことは相互理解であります。理解の方法は一つにとどまりません。相手の国の言語を習得するということは,その一つであり,とりわけ重要な意義をもっています。日本と中国との間においてわたくしたちの立場で言えば,一人でも多くが中国の文化を理解し,一人でも多くが正しい中国語の力を身に付けることではないでしょうか。

 中国語を習得する方法は,学習者によって様々です。この学習者に,学習の成果を判断する基準を示し,学習意欲の持続を図るとともに,客観的な評価基準として社会に受入れられやすい制度を作ることは,中国語教育に携わる者にとっての責務と考え,わたくしたちは1981年秋に第1回中国語検定試験を実施いたしました。以来30年,評価基準,評価方法の検討を重ねながら,試験を実施してまいりました。その結果,志願者数は年間6万人,累積志願者数は75万人,累積合格者数も28万人となり,社会的評価も定着してまいりました。

 国交回復以来まもなく40年,経済的にも文化的にも,日中間の往来はいよいよ盛んになり,今後とも,中国語学習者の数はふえ,それにつれて中国語検定試験の重要性は増すばかりと思われます。わたくしたちと致しましても,いっそう公正で信頼性の高い検定試験の実施を目指し,学習者とともに,少しでも日中両国の交流に貢献できるよう,努力を重ねてまいる所存であります。

 関係する皆様のご理解とご支援を切にお願いする次第です。


一般財団法人 日本中国語検定協会
理事長 上野 惠司



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